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店主雑記

阿波佐直商店(阿波屋)の思い

四国の物産を扱う理由

なぜ阿波 徳島なのか?

おはようございます!
阿波佐直商店の店主です。
私たちは、2023年の8月から創業開始致しました、地方の隠れた逸品を、都会の皆様にご紹介していく商売をしていきたいと思っています。

今日は初めてなので、どうしてこの事業を始めるに至ったかといった、当店のというより、私たち夫婦のこの事業への思いのようなものを(この後何回かシリーズになると思いますが)ご紹介していきたいと思います。

私たちは、地方の隠れた逸品、それも現在は徳島県(昔の阿波の国)を中心に四国に関わる産物を中心に取り扱っていこうと思っております。
なぜ徳島か?というところから少しお話しますと・・・・

約7年前、私は勤務先である某企業から地方創生の仕事があるのでやってくれないか?と打診され(細かいニュアンスはちょっと違いますが・・・)大きな興味と興奮と夢を胸に、徳島県美馬市という、人口3万人の過疎化が進む地方のとある小さい市に赴任しました。49歳の時でした。

仕事は美馬市役所に勤務し、地方行政の一旦を担います。主に観光行政を担当しました。
市役所内では、民間企業の経験を活かし(市長はここに期待をされていましたので)つつ、でもやっぱり行政素人なので、周囲の皆さんに実務はやってもらはないといけない訳なんです。
でも、市役所職員の皆さんは陰に日向に本当に心温まるご協力と支援を下さり、2年間の赴任ではありまして、色々と苦労はしたものの何とか思い描いたようなものを形作って、次世代に引き継げたような気がします。

私も家内も仕事も私生活も本当に充実していて、田舎という大きな家族の中に包まれて、人生の中でも最も濃い~2年間を過ごしました。今でも皆さんと交流があります、私たちにとって第二の故郷、いや第一の故郷かもしれません。今年からは近畿地方の県人会のようなものの世話役もやっています。

悔やまれる思い・・・

でも、2年間でどうしてもできなかったことがあり、悔やまれたことがあります。

それは、特に私が担当した分野、特に食を中心とした観光物産では、売り上げの向上が十分図れなかったことです。
田舎には、都会にない素晴らしい自然、食、文化、歴史が沢山あります。特に食では昔ながらの伝統的な食文化と自然が織りなす素晴らしい食材が沢山あるわけなんです。地元の皆さんもそれを誇りに思っています。
そして、それが何故都会のマーケットで売れないのか?注目を浴びたりできないのか?不思議に思っています。

こんなに良い物なのに・・・・?

と。何故なのか・・・?答えは簡単でした。

地方の実情

全国の地方、田舎から同じような物を売り出しているからです。
どこの地方にも、田舎にもその土地の素晴らしい物があり、皆それを売り出したいと思っている。でも似たようなものは全国のどこの地方にも、田舎にもある。
名称や味や人々の思いや歴史は違うけれど、全国マーケットに出てしまえばその違いと独自の魅力を感じてくれる人は今の日本ではほぼいません。

清流がある地域には多くのところで川魚を美味しく食べることができます

どこにでもご当地のカレーがあって、クラフトビールやコーラがあって、お茶があって、お豆腐があって、自然栽培の野菜や米が採れて、自然豊かな山あいの田舎なら鮎やヤマメがあり、海沿いの地域なら新鮮な魚がある。

もちろんその地域の文化や歴史から生まれた独特の食です。残念ながら私たちが愛してやまない誇るべき日本の田舎にはどこにもそのような素晴らしい文化と歴史があり、素晴らしい独特の食文化が発展しています。
46都道府県の各市町村の競争です。都会という大消費地や海外では、その細かい違いなどはあまり考慮されません。

さらに今の時代で言えば、SNS等で写真で映えたもの勝ち、メディア等で露出が高いもの勝ちです。

自然豊かな地域には、その風土に合った農産物が

一方、それでも頑張って自分たちの地域の産物を販売すべきマーケットとそこに対する宣伝の仕方などしっかりマーケッティングを行って、コツコツと販売成果を上げている地域もあります。でもほんの一部です。

多くの地方、田舎がそうした見識がなかったり、努力を怠ったり、またそこまでの意欲がないなどの理由で、素晴らしい地域の産物を売り出していくことができずにいる。
私たちが地方創生に取り組んだ地域も、事業者さんたちも、みんながとは言いませんが、概ねそんな感じでした。

でも行政は、民間事業の代わりをすることはできませんし、できる人もそういません。
民間企業と行政の両方を(少しだけですが)知る私たちにとって、とてももどかしい2年間であったとも言えます。

〇〇したらいいのにな~

なんでこうせえへんねん?

そうこうしているうちに2年間の終わりが近づいてきました。
私たちは

もう少しここにいさせてほしい

と出向元の会社に談判しました。やり残したことをやり遂げたい・・・・、という思いでした。

思い残したことを胸に・・・・

でも、徳島県美馬市に残ることはできませんでした。
何ならこのまま一市民としてここに残って、残りの人生ここで生活していっても良いとも思いましたが、そこは家族の大反対を想像して言い出すことはできませんでした。

市役所の皆さんから夫婦にいただいた記念品(阿波大谷焼)

市からも最後に感謝状をいただき涙がでるほど嬉しかったし、にわか行政マンとしても(自分としては)何とかギリギリまで必死に頑張った、きっと次の世代が花開かせてくれるだろうと、思い残すことはないかな・・・・と、考えると、どうしても地元の産物を十分販売軌道に乗せらない悔しさが思い起こされます。

私たちは後ろ髪をちょっとだけ引かれたような思いで、次の赴任地へ旅立ちました。

良い物が沢山あったな~。

今でも思い出されます。

家内と同じ職場で働く女性が

自分の家で〝地元のもので自家製ビール〟作ってみたので、差し上げます

といただて、家で飲んでみたらビックリ

なんやこれ!?今まで飲んだビールで一番うまいやん!もっと作ってほしいわ

もっと作って売ったら良いんちゃう?

(自家用ですからこれ以上作りませんって)

近くの清流と採れた鮎を塩焼きで

私の同じ市役所に働く男性が、

裏の畑で採れたもんじゃけん

と言って朝立派な葉つきの大根や白菜を持ってきてくれて・・・

プロじゃないから上手く作れたかどうかわからんけど、自分らの分しか作っとらんで、農薬も何にも使っとらんけんね~

料理家の家内は

やっぱり美味しいわ~

と一言。新鮮さもさることながら野菜本来の味がすると。

市内のブルーベリー農園にて

何とかしたい・・・

本当にこの地域には良い物が沢山あった。
でもこのままでは売れないんだ。
全国の地方に良い物が沢山あるんだ。
これは唯一無二の逸品だけど、各地方に唯一無二の逸品がある。このまま販売しても多くのお客さんから選んでもらうことは難しいんだ。

ならば自分が、

この〇〇に付加価値をつけて、売れるものにして世に出したら良いじゃないか?

いつしかそう思えてきました。
別に、小売業だった経験があるわけでもなく、物流業に携わったこともなく、ましてや飲食業もやったことがない、この自分ができるんだろうか・・・・

天邪鬼(あまのじゃく)がゆえに・・・

友人や家族などにも相談すると、

いや~、それは今まで経験したことないし無理だろう。

と言われます。(みんな私のことを本当に心配して言ってくれてるんでしょうけどね、そんな友人や家族には感謝しなくてはなりませんね)

でもそれで、俄然火がつきました。元来〝あまのじゃく〟なんで、「右向け」と言われれば「左」を向きたがる。ダメと言われたら、

じゃあやってやろうじゃないか

となる。「是非やってみて!楽しみにしてる」と言われたらどう反応するかはわかりませんが・・・。

それと、人生もう後悔したくないという気持ちもありました。

〝マシンハヤブサ〟が後押し

昔子供のころですが、「マシンハヤブサ」という車のレースで競い合う闘いを描いたアニメがテレビでやってまして、大好きでずっと見てました。
詳細の記憶は定かではないのですが、敵対するチームに勝つために苦手な山登りコースで勝つための必勝エンジンを開発します。ちゃんと点火すると虹色の煙を排出する〝七色のエンジン〟と言われています。ところが、いつも肝心なところで爆発しそうな感じになる。ドライバーはそこで爆発を恐れて減速する。開発後誰ひとりそのエンジンで勝った人はいないし、〝七色のエンジン〟を見た人はいない。
ところが主人公の隼(ハヤブサ)剣(ケン)だったかな?、は、他のドライバーと同じ経験をしていたけれど「ここでアクセルを踏み切ったらどうなるんだろうか?」と考えます。「今まで踏み切った人はいない。俺がやってみたらどうなるのだろうか?」と・・・・。
そしてついに爆発の恐怖と闘いながらアクセルを踏み切って〝七色のエンジン〟のガスを排出し、エンジンをフル活用してレースに勝利します。

子供心にもの凄い感動しました。今でもことあるごとに、この記憶を持った私の中の子供心が私に語りかけます。

アクセルを踏み込め。
アクセルを緩めるな

ここでアクセルを緩めたら後悔するかもしれない。人間どうせいつか死ぬんだし、後悔したまま死にたくない、死ぬまでに何か実現できないかもしれないけど、夢の途中で死ぬ方が何もしないで死ぬよりマシだと。

2023年9月いよいよ準備が始まりました。
私たちは阿波の国、徳島県美馬市のとある完全無農薬栽培を目指す農家さんのところを目指しました。

最初に訪問した完全無農薬野菜の栽培を目指す農園